蕎麦処 初代伝五郎
そば 2.50 | つゆ 2.67 |サービス 3.33 | 雰囲気 3.72 | 周辺 3.00
▲当時の人々の生活の面影が垣間見える古民家。
暖簾をくぐると木のぬくもりがあふれ、落ち着いた雰囲気の店内。
目を引く和箪笥のカウンターや年季の入った家具・装飾品はもともとこの家に眠っていたものをそのまま活かしているという。
天井を支える立派な梁や柱のひとつひとつが、当時としては贅沢な造りの屋敷であったことを物語っている。
広々とした座敷では、畳の素朴な心地よさが昔に戻ったような、どこか懐かしい気分にさせてくれる。
広縁の大きなガラス越し、緑溢れる庭を眺めながら、ゆったりと過ごすことができる。
奥には個室もあり、こちらは新旧の魅力が溶け合うモダンな和の雰囲気。座敷とはまた違った気分を楽しむことができる。
その昔、弘法大師(空海)がこの地で一杯の水を所望した。そのお礼に書いたとされる“火防の書”が祀られている火防神社は、今も変わらぬ信仰を集めている。
一杯の水に込められたおもてなしの心のように、スタッフ達の行き届いた対応がうれしい。
「お客様の目線で、どういう対応をされたらうれしいのかを常に心がけている」と店主は語る。
お客とのつながりを大切にするあたたかい心が伝わってくる。
▲骨董品の他にも、仙台の陶芸家による作品も飾られ、 ちょっとしたギャラリーの様。気に入った作品があれば買取ることもできる。
▲隣は150年以上前の馬小屋を改装したこだわりのパン屋。
同じ敷地内には老舗の茶道具屋「青峰堂」、天然酵母パン「Ai Fournil du bois(オ・フルニル・デュ・ボワ)」がある。
落ち着いた空間で蕎麦の“口福”を堪能した後は、こだわりの店に立ち寄る。そんな上質の時間をすごしてみてはいかがだろうか。
仙台中心部から郊外へ車で20分。鈎取本町の旧286号線沿いに店を構える「蕎麦処 初代伝五郎」。
木々に囲まれた敷地内に眠っていた日本家屋が、2011年4月に蕎麦屋として装い新たに生まれ変わった。
駐車場の奥には竹林もあり、交通量の多い街道沿いとは思えないほど落ち着いた空間が広がっている。
そこは佐藤家の初代当主「傳五郎」が建てた築百年以上の古民家が残っている。純和風の家をそのまま活かした店は、明治から現代に至る時の流れの重みを感じる。
敷地内にある火防神社や井戸はその昔、弘法大師(空海)が立ち寄ったという言伝えがある。いにしえに思いをはせて緑の中の石畳を歩く。
「蕎麦処 初代伝五郎」では、山形発祥の「冷たい肉そば」と「板そば」を中心に、各種季節のメニューを味わうことができる。
蕎麦粉は山形県産の石臼挽き粉を使用。 香りと旨み、のどごしにこだわった蕎麦は、職人が毎日その日の気温や湿度等に気を配り、蕎麦と“体話”(体で対話)をしながら打つ。
「冷たい肉そば」は河北町の鶏を使用し、親鳥からとった出汁の自家製つゆと麺の相性は抜群。
あっさりした飲みやすいつゆは、皆最後まで飲み干して帰るそうだ。
「板そば」は木の器に盛りつけられた、コシのある麺。誰でも食べやすいようにと、宮城の人の好みに合わせ若干細めに打たれている。
この他にも、旬の食材で彩られた季節限定メニューも数多く、四季折々の味を堪能できる新作メニューの登場に期待が膨らむ。
▲山形県河北町の名物・冷たい肉そば(810円)
▲山形の肉そばと鶏のかわりごはん(2品で1,080円)。
▲げそ天板そば(1,296円)
庭の雰囲気を楽しみながら山形蕎麦を味わって下さい。
- 店名
- 蕎麦処 初代伝五郎
- 電話
- 022-307-1056
- 住所
- 宮城県仙台市太白区鈎取本町1丁目17-20
- 営業時間
- 平日 11:00~15:00(L.O.)
土日祝 11:00~20:00(L.O.) - 定休日
- なし
- 席数
- 54席
- 喫煙
- 不可
- 駐車場
- 40台
- HP
- http://1st-dengoro.jp