スズメのお宿

▲入口から。囲炉裏で抹茶や煙草をいただける。
暖簾をくぐると「おかいんなさい」と温かい笑顔の店主が出迎えてくれる。
玄関で靴を脱ぎ上がると、まるでわが家に帰ってきたような安堵感を覚える。
改めて店内を見渡すと、古美術や古本、人形などの小物、有名人の色紙などが、所狭しと飾られており、目にも楽しい。
しばらく眺めていると、ふと「親父の小言」という掲示に目が留まった。
教えや戒めを説いているもので、店主自ら考えたそうだ。
「怪我と災いは恥と思え」など頷けるものから「博打は決してするな」といった耳の痛いものまで様々だ。
この小言、6、70枚ほど書き溜めており、毎日替えているとのこと。
訪れるたびにどこか変化があるので、常連客も楽しめそうだ。

▲人気メニューの一つ、「おろしそば」。

▲「おろしそば」や「てんこもりそば」は、自家製の「幸せを呼ぶ紅白の辛み大根」でいただく。
店主は接客だけでなくそばも打つ。
青葉区愛子で2号店を運営する息子さんと、毎朝手打ちしているそうだ。
山形と北海道のそば粉を秋保の清水で打つそばは、つるつるしているがコシもある太めの田舎そば。
店主が育てた辛味大根と一緒にいただく「おろしそば」は、程よい辛さとそばの風味、秘伝のつゆとの相性が絶妙である。
店主のおすすめは、10種類以上の山菜が入った3人前はある「富士山のてんこもりそば」。また、伊達政宗の奥さん「めご姫」の家紋入り器でいただく「めごひめそば」。
自家製の漬物もついており、ボリューム満点だ。

▲商売繁盛の福の神「仙台四郎」の彫刻。ここの置物は、NHK連続テレビ小説「天花」に出演した経歴を持つ。
「スズメのお宿」は、秋保温泉から二口へ向かう途中、日本の滝百選として名高い「秋保大滝」の350メートル程手前右側に位置する。
店は農家をそのまま店にしたような外観だ。
店前の看板には「ここが地球のど真ん中」の文字。
一体どんな店主だろうと好奇心をそそられる。

▲店主自らが考えた「親父の小言」。

店主の太田さんは、市役所で長年観光・企画に携わってきた。
人との会話を豊かなものにするため、様々なものを見、趣味を広げ、とことん究めた。
その努力とたくさんの人に関わってきた経験が、愉快なアイデアを引き出すのかもしれない。
どんな話も出来るという店主の博識には脱帽である。
店でもコミュニケーションを大切にしており、平日の空いている時間など、囲炉裏で抹茶や昔懐かしいタバコを振舞ってくれるそうだ。

▲めごひめそば。伊達政宗の奥さん「愛姫」の家紋が美しい器でいただける。
2002年のオープン以来、観光客や常連が多く訪れる。
県外のお客さんが約8割を占めるが、北海道・九州・四国の遠方からわざわざ訪れるお客さんも。
空気のよさと美味しいそば、そして店主の人柄が魅力である。

お客様とお話することが好きです。気軽におしゃべりしにいらしてください。
「また来ます」の一言が嬉しいです。
「おかいんなさい」「いってらっしゃい」でお出迎えします。

- 店名
- 二口街道 手打ちそば スズメのお宿
- 電話
- 022-399-4121
- 住所
- 宮城県仙台市太白区秋保町馬場字新田町89-4
- 営業時間
- 11:00〜16:00
- 定休日
- 火曜日(祝日営業・翌日休み)
- 席数
- 22席
- 喫煙
- 炉辺で可
- 駐車場
- 14台











